イスの在り方

2018年も既に5月。
待ちわびていた桜も満開になったと思いきや瞬く間に花筏に姿を変え、今は新緑と林檎の花が目を楽しませてくれています。

そんな折、2月から動いていたプロジェクトが完遂を迎え、その中で生まれた製品を発表できる運びとなりました。

できること・求められていること

スマイルリソースは、ハンディキャップを持つお子さんとその家族やサポートする皆さんを笑顔にするのが目標です。
そしてメインの活動内容は、おもちゃ製作だと考えています。

でも、今回ご紹介するのは、イス。

生活の中に困っている要素があり、我々が解消のお手伝いをできるのであれば、作るものはもちろんおもちゃに限りません。
親御さんからお子さんのために椅子を作ってほしいという依頼があり、再びゆうき美術工房とコラボレーションして製作。
そして、我々はこの椅子に『CHANT-チャント-』と銘打ちました。

一家団らん

「家での食事を、もっとリラックスして食事を摂らせてあげたい。」

依頼内容としてまず挙げられたのは、上記の内容です。
また、食事のサポートをする側の負担も少なくなれば、とも仰られておりました。
これら要望に対しての我々なりの答えを述べる前に、まずは『座位保持装置』について説明させてください。

スマイルリソースを始めてから『座位保持装置』という言葉を知りました。
自身では姿勢を保つことができない方のために、​ベルトやクッションで固定してあげられる車イスや座イスなどを指します。
屋内用・屋外用の区別もあり、イスの形状も障がいの度合いや生活スタイルに合わせて多岐にわたるそう。
今回、ご依頼いただいた方のお子さんも普段は座位保持装置の力を借りています。
移動する際に倒れたり姿勢が崩れてはいけませんから、固定する箇所と力も結構なもの。
四六時中、その状況では誰でも辛い思いをするでしょう。
木の質感とぬくもり、それから香りでリラックスしてもらいたい。
チャントは、その願いから生まれました。

ちゃんと座れる

チャントについて。
​まず、使われる方が触れる部分はすべてが木。
角になる部分をなくし、手に伝わる感触も心地よさを味わってもらえるよう作られています。

1枚の木材からすべてのパーツが切り出され、木目の見え方まで計算。
ゆうき美術工房のこだわりも随所に見られ、芸術品として飾っても様になりそうです。

そうそう、上の画像の脚の形状ですが造形美だけでなく機能も”ちゃんと”あるんです。
最初の画像のように天板が装着できるんですが、外した時にこの凸を利用して立てかけられます。

こんな感じ。

これもお気に入りポイントのひとつなんですが、いかがでしょうか。
外して壁に立てかけてずり落ちたり、食事用の天板を床に直接置くのは気になる。
そんな些細なストレスから解放されるかな、と。
​ちなみに天板には不意にイスから外れないようにベルトを装着しています。

天板の大きさも必要十分かと思います。
用途に合わせてサイズを変更したり、周辺に落下防止のツバを設けることも可能です。

ねがい

ちゃんと座れる、の『ちゃんと』の他に、もうひとつ我々の思いが名前に込められています。
英語で『CHANT』。
『祈りを捧げる』といった意味合い。
様々な方の様々な思いを受けて、喜んでもらいたいという祈りを込めて我々が形にしました。

チャントにご興味を持っていただけましたら、ぜひご連絡ください。
今回製作したチャントをベースに、ご使用状況やご予算、使用される方の体形に合わせた製作を行います。

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テーマの著者 Anders Norén